公務員

【公務員あるある】公務員はつらいよ災害対応編

公務員になって想像以上に大変だなと思ったことの1つに『災害対応』があります。

これから公務員になろうと思っている人の中に、

うさぎみみ

公務員はカレンダー通りの勤務で、夜勤は絶対に無いでしょ。

と思っている人がいたら「ちょっとまって!✋」と言いたいです。

確かに役場は基本的にカレンダー通りの勤務ですし、夜勤はありません。

しかし、休日でも夜中でも関係なく呼び出しがあることがあります。

それが『災害対応』です。

どんな時も呼び出し

災害対応は大雨や台風、地震などで呼び出しがあります。

基本的には災害対応担当の課や、避難所対応の当番になっている人が出勤するのですが、警報レベル5になると、もれなく全員招集されます。

レベル5になると、なんらかの異常が発生している可能性が極めて高い状態で、命の危険が迫っているので直ちに身の安全を確保しなければいけない状況となっています。

そんな危険な状況の中でも、出勤しなければいけません。

職場待機、住民対応、情報収集、避難所対応等いろんな仕事があります。

うさぎみみ

こんな危険な時に仕事に行きたくない。

家族と一緒にいたい。

私はこのように思うタイプだったので、公務員には向いていなかったのかもしれません。

「住民のために行かなければ!」と思えるような、使命感の強い人は公務員に向いていると思います。

休日楽しみにしていた予定が入っていた時に限って、召集されたらそれだけでストレスになりますよね。

避難所対応後もそのまま仕事

職場によって違いはあると思いますが、

夜間に避難所対応して、次の日が平日ならばそのまま仕事をする。

休むのであれば、有給を使って休むという感じでした。

その日に予定が入っていたり、締め切りが近いものがあったりすると、帰れない人もいて24時間働いている状態でした。

災害時あるある

梅雨・台風の時期は旅行の予定を入れられない

いつ自然災害が起こるかも分からないし、急な呼び出しがあるかもしれないので、梅雨や台風の時期は旅行の予定を入れないようにしていました。

急な呼び出しがあった時に遠方に旅行中だとすぐに駆けつけられないからです。

旅行中だろうと関係なく、問答無用で全員呼び出されます。

私が1年目の時に、梅雨の時期の土曜日に大雨が降った時がありました。

その時は避難所が開設されるほど降らなかったのですが、次の月曜日に上司から

上司

この前の土曜日はどこにいたの?

今回は避難所は開設されなかったからよかったけど、呼び出しがあるかもしれないから、いつでも出てこれるようにしておいてね。

と言われました。

また「この時期が終わるまで、どこにも出かけられないのよ」とまるで忠告のような感じで言われました。

この時に私は小さい子どもがいたのですが、「関係なく出てこないといけないんだな」というのを悟りました。

そして梅雨や台風の時期はなるべく予定を入れないようにしました。

夜中でも関係なく呼び出し

災害はいつ発生するか分かりません。たとえ夜中だろうと関係なく呼び出しはあります。

「寝ていて気がつかなかった!」ということにならないように、携帯は常に枕元に置いておかなければなりません。

すでに避難所が開設されている場合は、夜中も避難所の人数等がひっきりなしに職場のラインに送られてくるので、通知音で眠れません。

かと言って通知音を切れば、呼び出しがあった時に気がつかないので、切るわけにも行きません。

「今すぐ全員登庁してください」という呼び出しがあれば、夜中だろうと関係なく防災服を着て行かなければなりませんでした。

携帯の避難警報がトラウマ

いきなり携帯の避難警報音が大音量で「ピンポンパンポンパーン」となると、誰だってびっくりすると思います。

公務員になるまではこの警報音を聞いても「音、大きすぎ」くらいにしか思っていなかったのですが、公務員になってからはこの警報音がなるとトラウマに感じるようになりました。

この音がなると、ほぼ確実に避難所が開設されますので、時間外勤務が確定するのと、休みの日や夜中に急な呼び出しがある可能性が高まります。

この音を聞くとテンションガタ落ちします。

天気情報に詳しい

天気情報にやたら詳しい人がいます。

ただ単に私が天気予報みなさすぎなのかもしれませんが、それでも全体的に情報が早いなぁと思っていました。

防災のメールに登録したり、お天気のアプリを入れている職員が多かったです。

「今週の○曜日、大雨らしいよ」とか、「今日の夜呼び出しがあるかもしれない」という会話がされていました。

いつ家に帰れるか分からない

災害対応時はいつ家に帰れるかわかりません。

共働きで、近くに預けられる祖父母もいない我が家にとっては勘弁してくれ・・・状態

私より早い時間から来ている職員もいる中、「帰りたいです」と言い出すこともできません。

まずは長時間勤務になってしまっている先輩方から帰ってもらわないと、私たち下っ端は帰れないのですが、その先輩方がお風呂入りに家に帰るだけとか、ご飯食べに帰るだけ・・・とかなんですよね。

帰っていいよと言われるまで帰れません。

そして、それはいつになるのか分からない状態です。

休みの日に限って災害が起こる

祝日等などで3日連休の時に限って、大雨警報やら、台風などの自然災害が起きているような錯覚になります。

自然現象なので違うと分かっているのですが、「公務員の休みの日を狙ってるんじゃないか・・・」という気になります。

警報がなって、奇跡的に呼び出しがなかった場合でも、いつ呼び出しがあるか分からないので気が休まらないですし、職場用のLINEが夜も鳴るので夜も眠れません。

体力とメンタルが削られる

災害対応では公務員は自分の身体とメンタルをゴリゴリ削って仕事をしています。

やって当たり前みたいな風潮があるし、対応が遅かったり、間違っていたりすると、すぐ批判の的になります。

そして感謝をされることもありません。

「住民のために頑張ろう」という強い志がないと長くは続けられないなぁと思いました。

そして、家族のことは二の次で真っ先に駆けつけなければなりません。

職員の中には、自分の家が被災している中出勤している人もいました・・・。

公務員は自分を犠牲にして仕事をしています。

まとめ

私の父は公務員だったのですが、災害が起こった時何の不満も言わず、ただ「言ってくる」と言って防災服を着て出かけていく父の背中を思い出しました。

子どもの時はなんとも思ってなかったのですが、自分が公務員になってみて、初めてその大変さがわかりました。

これから公務員になろうと思っている方が、実際に働き出した時、「こんなはずじゃなかった!」とギャップに苦しむことにならないようこの記事が少しでも参考になるといいなと思います。

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おしまい。