「将来は地方公務員として働きたい!」と思っている人
または現在、地方公務員として働いていて「ここが変だな、うちの職場だけなのかな?」とお悩みの方はいらっしゃいませんか。
今回は入職してから、私が感じた役場の変な風習について書いていこうと思います。
市役所に就職したい方にとは「役場ってこんな感じなのか」と知っていただけると、実際に就職した時に少しは耐性がついていいのかもしれないと思います。
今回紹介するのは、あくまで私が働いていた職場での話だよ。
先に伝えておくと、それぞれの役場でかなり違うと思うので、全部の職場が必ずしも同じというわけではありません。
鍵当番がある
私が働いていた役場は指紋認証なので、職員であれば誰でも鍵を開けられるようになっています。
ですが、なぜか「鍵当番」というものが存在していました。
鍵当番とは、早くきて鍵を開ける当番のことです。
就業開始は8時30分からなのですが、7時20分に出勤して鍵を開けなければなりません。
規則では7時50分となっているそうなのですが、市町村長の来る時間に合わせて暗黙の了解で7時20分に来ることになっていると言われました。
なので、私も「おかしいな」と思いましたが、言われるがまま7時20分に来ていました。
- 玄関の鍵を開ける
- 窓を開けて換気
- 新聞をとる
- 1フロア分のポットのお湯を沸かしておく
- 電話に出る
- 机、電話をアルコール等で拭く
- 終業後の戸締り
鍵当番の主な仕事は上の7つです。
- 出勤してから、役場の入り口(全部で4つ)の鍵を開けます。
- ポストから新聞をとって、決められた場所に置きます。
- 自分の課だけではなくて、1つの階にある全ての課のポットのお湯を沸かします。
- 8時30分前でも電話がかかってきたら、当番の人が出なければなりません。
電話を取ったとしても、担当者がまだ出勤していないことが多いので、こちらから折り返すか、また改めてかけ直さなければいけませんので、正直2度手間だなぁと感じていました。
「就業時間は8時30分からとなっております。お手数ですが、時間内におかけ直しください」という音声が流れるガイダンスにすればいいのにと思っていました。
鍵当番の日は就業時間後、すべての窓の戸締り、1番遅い時間まで残業する人を探すために全ての課を回らなければなりませんでした。
ちなみに時間外手当ては出ません。
香典・ご祝儀
職員の身内に不幸があった場合、共有システムの掲示板に掲載されます。
これを見て管理職が、その職場のご祝儀をとりまとめ、一括して職員本人へ渡されます。
1人あたり1律「3000円でした」
入院、出産の場合お祝い金の時も3000円です。
強制ではないのですが、ほぼ強制な感じでした。
私はクレジットカードを使うことが多いので、財布の中に現金をあまり入れていないことが多く、昼休みにコンビニのATMに行くこともしばしばでした。
病院に勤めていた時には、「花束代で1人100円ずつね」ということはありましたが、あまりの金額の大きさに驚きました。
多い時で月に3回あることもあり、これが結構しんどかったです(泣)
土日祝の日直
土・日・祝日の当直は順番で回ってきます。
勤務は8:30〜17:15までといつもの勤務時間と一緒です。
主に電話をとるために、ほとんど当直室で過ごします。
1日出勤して手当ては4000円でした。
丸1日時間を使っておきながら、この金額は割りに合わないのでは?思いました。
新人はみんなの机を拭く
入職して各課に配属された後、「1年目の間は7時50分に来て、みんなの机を拭いてね」と言われました。
勤務時間は8時半からなのですが毎日40分早く来ることになります。
私はその時小さい子どもがいて保育園の送りもしないといけなかったのでどう頑張っても7時50分はギリギリの時間でした。
今となっては課長に相談していたら良かったのになぁ、と思えるのですが、当時は「新人だし、悪目立ちしたくない。出る杭は打たれる」と思って言い出せずにいました。
コロナが流行していた時期でもあったので、机だけでなく、電話を拭いたり、窓口に設置されているパーテーション(透明な板)を拭いたりしていました。
また、係長から「ベビーベットな、ほこりがついてたからちゃんと拭いといてね」と言われたこともありました。
気がつかなかった私もいけないのですが、
気づいたのなら、自分で拭いたらいいのでは?
と思ってしまう私もいました。
3年目の時に職場の改善アンケートで「新人なのに机も拭いたことがない職員がいる」と書いてあったのを見て、未だにそういう考えの人もいるんだなぁ、思いました。
机の上には貴重な書類が山積みになっていますので、人の机を拭くのはかなり気を使うと思います。
新人はゴミを回収しないといけない
5時15分になると、勤務終了のチャイムがなります。
そのチャイムがなると、新人は同じ課の人のゴミ箱を見て周り、そのゴミを回収しなければいけませんでした。
新人がいない課では、その中で1番勤続年数が短い(若い人)が回収していました。
私はそれに違和感を感じており、「それぞれゴミが溜まったら、自分で捨てたらいいのでは?」と思っていました。
新人だからという理由でさせるのが納得できなかったのと、「自分のゴミくらい自分で捨てたらいいのに」とモヤモヤしていた私は、3年目になってもゴミを回収していました。
ゴミを回収してからゴミ捨て場まで持っていかなければ入りませんので、定時ぴったりに帰るのは不可能でした。
まとめ
いかがだったでしょうか。
私は1つの課での経験しかないので、他の課のことは分かりませんが、お茶汲みは女性の仕事となっていると聞いたこともあります。
昔からの風習がずっと残っているんだなぁと感じました。
今回紹介したのはほんの一部だと思います。
役場に長く勤めている人はそれが当たり前になっていて、何とも思っていないのかもしれませんが私はずっと違和感を感じていました。
自治体の職場によって違うと思うので、一概には言えませんがこういう所もあるんだなぁと知っていただけると嬉しいです。
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