この記事を読んでくださっている方は、行政保健師の採用試験を受けて無事に採用が決まった方なのではないかなと思います。
その中には、「入職するまでに事前学習しておいた方がいいことはあるの?」
と思っている方もいらっしゃるかもしれません。
私は元行政保健師として働いていた経験から、「事前に学習しておくと役立つな」と思ったことがありますので、そのことについて書いていこうと思います。
事前に学習しておくと、入職してから役立つよ。
結論
入職してから、私が感じた「事前に学習しておけば役立つな」と感じたことはこちらです↓ ↓
- 子どもの予防接種のこと
- こどもの発達障害のこと
- 生活習慣病のこと
理由
なぜこの3つにしたかというと、仕事で使うことが多いからです。
仕事しながら覚えていけば良いのでは?と思いますが、入職してまもない時からこの知識が求められます。
なので、あらかじめ知っておくと働き始めてから役に立つと思います。
私のこと
少しだけ私のことを書かせて下さい。
私は病院で保健師として働いた後、行政保健師として働き始めました。
行政保健師の試験項目には筆記試験もありましたので、採用試験を受けるために、改めて一通り保健師の勉強をし直しました。
しかし実際に入職してみると、自分が勉強してきたことと現場で必要な知識のギャップを感じました。
実際に働いてみると、私の知っていたことは、ほんの表面的なことに過ぎなかったんだなということと、学校で勉強した知識の範囲だけでは足りないなと感じました。
私の職場では上司から「当然知ってるでしょ?」という態度を取られてキツかったです。
子どもの予防接種のこと
この予防接種のスケジュールを頭の中に叩き込んでおくと、仕事の時に役立ちます。
乳幼児検診の時に母子手帳をみて、瞬時に判断しなければいけません。
個人的にはここのサイトのものが1番わかりやすくておすすめです。
PDFになっているので、印刷しておくと良いと思います。
予防接種は定期で接種できる時期が決まっていますので、その時期を過ぎてしまうと自己負担(自費)になってしまいます。
中には予防接種を忘れているお母さんもいますので、「次は〇〇の接種がありますから忘れないように打ってね」とか、「〇〇の接種は△才までだからそれまでに間に合うように打ってね」と適切な時期を逃さないように勧奨しなければいけません。
スケジュール以外にも
- 日本脳炎は特例の対象者がいること
- 子宮頸癌予防ワクチンが積極的勧奨となったこと
このことについても知っておくと良いです。
日本脳炎は平成17年度〜平成21年度にかけて接種を差し控えていた時期があります。
そのため接種の機会を逃した方に対し、接種の機会が設けられています。
子宮頸癌予防ワクチン(HPV)は、平成25年6月から、積極的な勧奨を一時的に差し控えていましたが、令和4年4月から、個別の勧奨を行うこととなりました。
子どもの発達障害のこと
乳幼児の発達過程については授業で習いますが、発達障害については詳しくは習っていないのではないかな?と思います。
ですが、実際に働いてみると知っておくと必ず役に立ちます。
この図は見たことがある方も多いのではないでしょうか。
しかし、名前は聞いたことがあっても具体的にどのような特徴があるか知っている方は少ないのではないかなと思います。
それぞれの特徴について知っておくと乳幼児検診等で親御さんから相談された時に役立つと思いますので、勉強しておいた方が良いです。
こちらはイラストが多くてわかりやすいのでおすすめです。
↓↓
生活習慣病のこと
2025年には団塊の世代が後期高齢者(75歳)になり、国民の4人に1人が後期高齢者という超高齢化社会を迎えます。
医療費や介護費が増大するため、予防に力を入れていく必要があります。
保健師は健診結果の説明や生活習慣を改善するための指導をすることが多いです。
そのため、健診結果の見方や、保健指導について知っておくと良いです。
今回は、実際に私が持っている本の中でおすすめのものを紹介します。
生活習慣病についてはこちら↓ ↓
保健指導についてはこちら ↓ ↓
おわりに
保健師の人数が多いところであれば、配属される部署によって事前に学習した方が良い内容は多少変わってくると思います。
ですが、人数が少ないところであれば必ず必要になります。
先ほど紹介したところを事前に勉強しておけば、必ず役に立ちます。
入職した時に「よく勉強しているね」と言われること間違いなしです。
この記事が、これから入職する人のお役に立てれば嬉しいです。
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