保健師

【元保健師が教える】行政保健師に向いているのはこんな人

将来は保健師になりたいけれど、どんな人が向いているの?

自分は保健師に向いているのかな?

そのように思われている方もいらっしゃるのではないかと思います。

せっかく憧れの保健師になれたのに実際に働いてみると、思っていたのと違った、自分は保健師に向いていないのかもしれない・・・

そう思う人が1人でも減るといいな、と思ってこの記事を書きました。

うさぎみみ

「保健師に向いているのはこんな人」について私の考えを書いていこうと思います。

保健師に向いているのはこんな人

  • 長期的に物事を捉えることができる人
  • 自分で1から計画するのが好きな人
  • 誰とでもコミュニケーションをとれる人
  • この地域が好きな人(自分の地域に愛着を持っている人)
  • 自分自身が健康に気を使っている人

長期的に物事を捉えることができる人

保健師の仕事は病気を治療することが目的ではなく、病気を予防することです。

そのため、仕事の成果を実感しにくいという特徴があります。

例えば、血圧が高い人の割合が多い地域だとしたら、対象者に食事指導や運動指導をしたり、健康運動教室をしたりと血圧が高い人の割合を下げるために様々な方法で働きかけます。

ですが個人の生活習慣を変えるのはそう簡単ではありません。

そのため変化が見えにくく、効果を実感できるのに数十年かかる場合もあります。

その一人ひとりの個人の積み重ねが地域全体の改善につながっていくのですが、病気の予防は成果がわかりにくく、やりがいを感じるのが難しいです。

短い期間で成果を感じたい人には、物足りなさを感じるかもしれません。

自分で1から計画するのが好きな人

その地域で暮らす人々の健康問題を自分で見つけ、解決するために行動することができる力が求められます。

問題を見つけるためには、まずその根拠となるデータを自分で作り分析しなければいけません。

そのため、パソコンスキルも必要で、エクセルやワードを使う場面も多いです。

その事業をするためにお金がどれだけかかるのかも、自分で計画を立てて予算も考えなくてはいけません。

そして、実行したら終わりではなく、来年度に向けてどのようにしたら良いか、さらに見直す必要があります。

Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Action(改善)を繰り返すことが求められます。

誰とでもコミュニケーションをとれる人

赤ちゃんからお年寄りまで、いろんな人と日々接するため、誰とでも分け隔てなくコミュニケーションをとれる人が向いていると思います。

明るくて親しみやすい人柄であったり、相手の気持ちになって考えることができる力が求められます。

例えば、乳幼児健診ではいろんなお母さん達とお話ししなければいけません。

子どもの発達をみつつ、お母さん達の相談を聞いて、信頼関係を築いていく必要があります。

何か困ったことがあった時に、「この保健師さんなら相談してもいいかな」と思ってもらえるような関係づくりができると良いです◎

子どもが好き、人と接するのが好きな人は保健師に向いていると言えるでしょう。

この地域が好きな人(自分の地域に愛着を持っている人)

「この地域で暮らす人たちの健康を守りたい」という強い思いがモチベーションに繋がると思います。

就職した自治体が自分のふるさとだったり、今住んでいる所なのだとしたら、ある程度その地域のことは知っていると思います。

それはきっとあなたの強みになると思います。

健康問題を見つけたり、どうしたらもっとよくなるかな、といったアイディアに繋がったりします。

その地域が好きなら自ずとアンテナを広く持つことができると思います。

自分自身が健康に気を使っている人

病気を予防するために、自宅に訪問して健康診断の結果の説明をしたり、生活習慣が悪い人へ指導をしなければなりません。

そのため、保健師自信も健康でなくてはいけません。

肥満の人に「痩せましょうね」と言っても、保健師が太っていたら何の説得力もありませんよね。

「あなたには言われたくない」と言われてしまうと思います。

指導をしなければいけない立場ですから、自分自身が健康に気を使っており、病気のこと、予防するための知識がなくてはいけません。

また、今の自分の知識のままで満足せず、知識をアップデートし日々生活習慣病の予防のための勉強を続けることができる人が求められると思います。

データを作って分析するのが得意

例を挙げると、検診結果からデータを自分で作成し、分析しなければなりません。

その分析結果からこの地域の健康問題を見つけ出し、解決するためにはどうしたら良いかを考え計画を立てなければなりません。

ですので、まずはデータを作成して分析ができなければ、次につなげられないということです。

事業を計画するためには、根拠となるデータが必要ですので、計算や分析が得意な人が向いていると思います。

まとめ

以上が、私が思う「保健師に向いている人」でした。

この記事を読んで「自分は保健師に向いている!」と思った方は、ぜひその夢を諦めないで保健師への道を歩んでほしいなと思います。

しかし、これを読んだ人の中には、もしかしたら「自分は保健師に向いていないのかも・・・」と思った人もいるかもしれません。

ですが先ほど書いた「向いている人」の項目に全て当てはまっていなかったとしても、「自分がこの地域で暮らす人たちの健康を守るんだ!」という強い気持ちが1番大切だと思います。

その強い気持ちが仕事をする中でののアイディアにも繋がり、あなたを守ってくれると私は思います。

なので向いていないのかも・・・と思ったとしても諦めないでほしいなと思います。

この記事が少しでも役に立つと嬉しいです。

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おしまい。